侍女メイベルによる評価付き登場人物紹介
花のところがメイベルのコメントです。
ホーハイツ・ゴルドベルグ
南東侯第1子・皇位継承権暫定第1位
やや癖のある細い黒髪(幼児の頃は金髪)、濡れたエメラルドの瞳
父:ハインリヒ・ゴルドベルグ南東侯
母:皇女ゾフィー・ローベディック・カッツ(第22代皇帝の長姉)
帝都生まれ、帝都育ち
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あだ名は昼ランプ。のんびりマイペースであるがゆえに、愚鈍だと思われている。
趣味は読書。特に図鑑が大好き。
★★★★★心優しいエメラルドの君
身分違いの侍女にもあたたかく接してくれる、気取らない方。たしかに殿下と呼ばれる方らしくはないかもしれないけど、嬉しいからみんな黙ってる。潤んだ瞳で見つめられたら、こっそり差し入れだって秘密の手紙だって届けようってものよ。
レノ・レオ
カシナート騎士団第1皇女分隊所属・ホーハイツ殿下親衛隊筆頭
こしのある暗褐色の髪・冷たい濃い茶の瞳
父はカシナート騎士団第1皇女分隊隊長ディノ・レオ。
学術院騎士課程にて学び、カシナート騎士団で鍛錬を積む。
南生まれ南東育ち
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堂々たる体躯(cm/kg換算で190/90)、戦斧を得意とする騎士。鷹のように険しい顔立ちをしている。立派な外見の中身はかなり危険な、不貞の騎士。ホーハイツ殿下に執着しているが、持ち前の厚顔さで気取られずにおそばに仕える。
★あぶない騎士
奥様と旦那様(南東領はこの順番が正しい)は評価しているみたいだけど、それは普段の行動を見ていないからね。ちいさな殿下をいじめるし、意地悪だし、挙動不審だし、なんかおかしいわよ。見た目は悪くないんだけど……性格がどうもね。ひそかに【鉄格子】なんて呼んでるのがばれたら、結構怖い。
アロイス・ゼーゼマン
カシナート騎士団第1皇女分隊所属・ホーハイツ殿下親衛隊副長
ミルクティー色の髪・青みのある灰色の瞳
父はカシナート騎士団第1王女分隊副長クラウス・ゼーゼマン。
カシナート騎士団で幼少の頃から鍛練を積む。いわゆる【カシナート製】。
南生まれ、南育ち
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南生まれだが、父の出身地西の容姿の声年。目元が涼しく、細面で凛々しい口元、表情は柔らかめ。長身で細身、均整の取れた美しい体型をしている。優男風だが、カシナートで教育を受けた生粋の騎士。高潔な性格だが頑なでなく、穏和で機知に富んでいる。レノ・レオを警戒している。
★★★★★★★★★★むしろあなたが筆頭に……
殿下がお兄様のように慕ってらして、アロイス、アロイスって呼んでらっしゃるわ。(鉄格子のことはレオ<姓>。心の距離がわかるわね) 控えめだけどちょっと面白くて、気安い感じ。レオ卿と交代で殿下の部屋にお詰めだけど、空気が柔らかくなるもの。ときどきわたしたちとの橋渡し役にもなってくださるから、いっそ筆頭になってくれればいいのにと思うわ。
ゾフィー・ローベディック・カッツ
第21代レオン帝の第1皇女( 第22代ヘルムート帝の長姉にあたる。)
南東侯妃
豊かで波打つ黒髪・光の加減で緑に見える黒い瞳
帝都生まれ、帝都育ち。
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皇族だが女性であったので南東侯に降嫁。第1皇女である誇りを常に忘れない、『閃緑の君』。女性の中では飛び抜けた長身(cm換算で183)で、女性的な話し方はしない。
剛胆で豪快、さっぱりとした気質で実に王者的。その高い品格と威圧感で、南東領の女あるじとして君臨している。
ノーコメント。
奥様は素晴らしい方です。おそばにはよれませんけれど。
ハインリヒ・ゴルドベルグ
南東領侯爵・ゾフィーの夫
明るい煉瓦色の髪・鳶色の瞳
代々南東領を預かる、ゴルドベルグ家の当主。
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猛女ゾフィーの夫で、身分が劣るため控えめに出ているが、十分に存在感のある南東領のあるじ。野心家で息子ホーハイツが皇帝になるのを(内緒で)夢見ている。大柄(cm/kg換算で185/90)で恰幅良く、豪快そうな見掛けに似合わずかなりの頭脳派。根回しも得意で、以前から犬猿の仲だった他諸侯とも、じわじわと手を結びつつある。
ノーコメント。
旦那様はご立派な方ですわ。
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